新年度を迎え、新しく後輩ができたり、新しい部署で初めて関わる部下ができたり……という方も多いのではないでしょうか?特に、初めて後輩ができた!という方はどうやって関わっていけば良いか悩んでいるという方もいるでしょう。
もちろん、ある程度社歴はあるけれど、今回初めてリーダー職になってしまった方や、部下の指導がうまくできている気がしない……という方もいるかと思います。
そこで今回の記事では、「後輩・部下を育成するために必要なスキル」に注目していきます。人を育てるのに、スキルって必要なの?と思われるかもしれませんが、「人材育成・コミュニケーションのスキル」は身につけておくとビジネスシーンで非常に役に立つスキルの一つです。
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後輩ができて嬉しい反面、しばらく経つと様々な悩みが発生します。全ての後輩と意気投合!というのも難しいことですね。しかし、後輩育成のためのスキルを身につけておけば、やりがちなミスもカバーできます。
まずは、後輩育成に関するスキルがないとこういうことが起こるんだな……という点に着目してみましょう。実際に後輩を育成している方は、あぁ、こういうことあるよな……と感じられることがあるかもしれません。
自分の業務の時間を割いてまで後輩育成をしているけれど、思った以上に後輩が成長しない……とイライラしてしまったことはありませんか?もちろん、学ぶ側の後輩のモチベーションに問題がある場合もあります。
しかし、教える側の「教えるスキル」や「モチベーションUPさせるためのスキル」が不足しているから成長しない、というパターンもあるのです。自分なりにわかりやすく教えている!と思うかもしれませんが、「自分の分かりやすい方法」が「相手にとってもわかりやすい方法」とは限りません。
自分が入社した時とシステムが変更されていて、いざ新人が入って来た……というパターンがあったとします。自分が入社した時に教えてもらった方法では通じない……でもわかりやすく教えるにはどうしたらいいの?という悩みが出てきてしまいますね。
「システムの内容」は理解していても、「システムの内容のわかりやすい教え方」まではわからない、という方が多いのではないでしょうか?まず、なかなか「わかりやすい教え方」まで指導してもらえる、というのは難しいもの。どうしても後輩への指導方法は「自力で何とかする」となってしまうパターンが多くなってしまいます。
これは後輩育成でよく聞く悩みの一つです。「嫌われたくないからうまく叱れない……」「注意して、嫌になって辞めたらどうしよう……」というような、後輩に対して接し方がわからないという悩みは非常に多く耳にします。
だからといって、ミスを放置していても後輩のためになりません。「注意するべきポイントは注意し、褒めるところは褒める」というバランスの取れた接し方ができるのが一番良いのですが、独学でそのような上手なコミュニケーションを身につける、というのは難しいですね。
後輩との「コミュニケーション」はうまく取れていますか?十分とれている!と自信をもって答えられる方は少ないのではないでしょうか。
この「コミュニケーション」は後輩育成をするにあたって非常に重要です。直接教えるために「伝える」力が必要になるのはもちろんですが、後輩はどんな性格なのか?得意な分野・苦手な分野は?趣味は?などと、業務に関係あるの?というようなことも、把握していると意外と後輩育成に役立つことがあります。
最近では「リモートワーク」を導入している企業も多く、便利な世の中になりました。しかしその一方で「コミュニケーション不足」という問題も発生しています。
朝、お互いの顔を見て挨拶する、昼休憩にさりげなく近況を報告するといった「ちょっとしたコミュニケーション」がリモートワークによって全くなくなってしまう場合もありますね。「コミュニケーション」なんてないほうが楽!と感じている方がいるのも事実です。
コミュニケーションに自信がない……と感じている方は、まず人と対話するためのコミュニケーション力を身につけることが部下育成の前提条件となるでしょう。コミュニケーションの基本を学べば、後々後輩育成以外にも役に立つ場面が沢山出てきますよ。
しかし、相手のことを良く知らない状態で「後輩育成」をしようとしても、失敗で終わることがほとんどです。後輩の作業の進み具合だったり、体調面を気にしたり、メンタル面を気にかけることも「コミュニケーション」のひとつです。
普段から先ほど述べた「ちょっとしたコミュニケーション」を取っておくことによって、お互いの理解が深まります。「相手のことを理解する」ということはいずれ作業効率をUPすることにもつながるので、「コミュニケーション」はおろそかにすべきではない、後輩育成にマストなスキルの一つといえるでしょう。
では実際にどのようなスキルを身につければ良いのか、おススメのスキルをいくつかご紹介していきましょう。中には後輩育成以外にも役に立つスキルもあるので、是非参考にしてみて下さい。
ティーチングスキルとは「指導力」のことを指します。後輩育成をするにあたって必須のスキルですね。「ただ教える」だけでなく、相手にわかりやすく物事を伝えるための発声の仕方や言葉遣いなど、伝える力を身につけることは様々な場面で役に立つでしょう。
コーチングはティーチングとは似て非なる概念で、答えを教えるのではなく「教わる側」から答えを引き出すことで成長へと導くスキルです。「教える」ことと「引き出す」ことを車の両輪として後輩の成長へとつなげていきましょう。
続いては「ロジカルシンキング」。難しいものを単純にし、構造化することを指します。「構造化する」とは、「誰が見てもわかりやすく」することです。それが後輩育成にどう役に立つの……?と思われるかもしれませんが、「自分が理解していること」が「相手も理解できること」とは限りません。
自分の思考をしっかり整理できると、相手にもわかりやすく伝えることができます。論理立てて教え・評価することで、知識や経験が伝わりやすくなるだけでなく、私情なども混ざらず部下がまっすぐに目標へと歩いていけるようになります。
最後に、管理者向けとなりますが、「ファシリテーション」と呼ばれる「グループ活動が円滑に進むようサポートする」スキルがあります。後輩育成、といっても一人だけとは限らず、同時に複数のスタッフのサポートをしなくてはならない場合もあります。
そんな時、スタッフ全体のモチベーションを保ち続けたり、全体をまとめるためにコミュニケーション力を発揮したり……管理者・リーダーはこの「ファシリテーション」を学んでおくと円滑にグループ活動を運営することができるでしょう。後輩の積極性と成長を引き出すためにも、発言を引き出すスキルであるファシリテーションは必ず役に立ちます。
今回は「後輩育成のためのスキル」についてご紹介しましたがいかがでしたか?ここでお伝えしたスキル以外にも、後輩育成のために身につけておくと役に立つスキルはたくさんあります。
じゃぁどんなスキルを学べばいいの!スキルを身につけても、実践でどう使ったらいいの?といった疑問もあるでしょう。そこで、是非「スクールでビジネススキルを学ぶ」のをおすすめします。
スクールで学ぶメリットとして大きいのは「その道のプロから直接学べる」ということです。疑問点にもすぐ対応してもらえるというのも魅力的ですね。
当スクールでは、一人一人が学びたい内容に合わせて様々なコースをご用意しています。例えば、「後輩育成をしたい」という希望があった場合、次のような様々なコースから選択できます。
「人材育成」に特化したコースであれば、こちらの「人材育成スタンダードコース」。
もし、のちのちは「人事」などキャリア形成にまで関わっていきたい、と考えているのであれば「人材育成トータルコース」をご用意しています。
リーダー職としてのスキルを身につけたい!という方に特化した、「ビジネスリーダー養成コース」も人気のコースの一つです。
ここまで読んで、「後輩育成の為だけに、わざわざスクールに通うのも面倒……」と感じた方もいらっしゃるでしょう。しかし、「後輩育成スキル」といっても先に紹介した「ティーチング」「ロジカルシンキング」「ファシリテーション」などのスキルは、人材を育成するためだけのスキルではありません。
例えば、営業職の方などは「ロジカルシンキング」を学べばより分かりやすく顧客に商品を紹介できるようになります。また、「転職を考えている……」という方は、「人材育成のスキル」が身についていることによって転職の幅も広がります。
後輩育成スキルを身につけることは、絶対に自分自身のスキルアップにもつながります。もちろん単純に、良質な後輩育成ができる、というのはあなた自身の評価UPにもなりますね。後輩育成に悩んでいる、という方は是非、当スクールでプロの講習を受けてみて下さい!