【デザイン制作現場のルール Vol.2】写真の解像度チェック、してますか?

ノアのきただです。今年初コラムです。2020年もよろしくお願いします♪

さて、デザイン制作現場のルール第2回目はこちら

写真の解像度チェック、していますか?

制作現場では、グラフィックソフトを使えるのは当たり前(使えないと仕事にならないので…)

その上で、現場独自の用語やルールに慣れていきましょう!

今日は、Photoshopでよくする作業の一つ、「解像度のチェック」をご紹介します。

「解像度」っていう用語、ご存じですか?

(ここでは長くなるので、「写真 解像度」で検索してみてくださいね!)

雑誌や広告などの印刷物に使う写真は、紙面サイズで「350dpi」が必要と決まっています。

(最少でも300dpiでぎりぎり…)

画像が350dpi以下になっていると、印刷したときに、粗く見えます。自分の趣味用なら写真が粗くてもまぁいいかもですが…仕事をする場合は、要注意!今は、読者が写真の目が肥えている時代なので、写真の画質はとっても大事です。

紙面に使う写真は、カメラマンが撮影する場合もありますが、クライアントからもらう場合が一番多いです。

なので、現場のデザイナーの仕事としては、

クライアントからもらった画像データの解像度が350dpiあるかどうかを最初にチェックして、350dpi以下の写真しかない場合は、クライアントに画像データをもらい直す必要があります。

チェック方法は、Photoshopで「イメージ」<「画像解像度」からチェックしてくださいね!

Photoshopの画像解像度の画面

クライアント自身は制作の知識はないので、再度写真データがなぜ必要なのかをわかりやすく伝えてあげてください。

「dpi」と伝えても、さっぱりわからないと思うので、「MB(メガバイト)」で伝えて、3MB以上の画像データをもらうと安心(A4サイズで使用の場合)です。

たまに、クライアントから「ホームページ上の写真を使って」と言われることもありますが、そもそもWEBサイト上の写真の解像度は、「72pdi」と小さいので、印刷には耐えれません。

「写真ないな~」と言われたら、粗くなることを伝えて、紙面の写真を別のものに変えるようにしていました。

写真をもらい直すタイミングは、デザインの「カンプ」が完成して、クライアントに見せる時が多いですね。

カンプというのは、制作物の仕上がりを見るために作られる「見本」のこと。

クライアントによるデザインチェックの段階で、「この写真はいらない」となることも多いので、最終のデザインが決まってから、写真をもらうほうがロスが少ないです。

それまでの過程で、写真の解像度が350dpi以下だっけ?とわからなくなるのを防ぐために、現場では、あとあと画像データを差し替える必要がある、という目印として、画像の上に「アタリ」という文字を入れておきます。

「アタリ」画像というのは、レイアウトやデザインの際に一時的に使用する画像のこと。

制作現場では、「アタリ」と入っている画像=「後で差し替えが必要」というルールになっています。

ただし、クライアントに見せるときは、「アタリって何?何か当たったの?」と聞かれることも多かった(笑)ので、メモで「アタリは、解像度が軽い目印です」などと注意書きもしていました。

カメラマンが撮影した写真だと、納品時には基本的に5MB以上の画像データを
納品してくれるので安心ですが、自分がスマホで撮影して写真を使う場合が要注意。

ついつい元の写真データを消してしまった…!なんてことも。

おすすめは、スマホの写真データは、バックアップを取っておくこと。GoogleフォトやGoogleドライブなど、クラウド上に保存しておくと便利ですよ。

デザインの仕事では、さまざまなITツールを活用して、データのやり取りや保存を行っています。ノアに通学している間に使って、慣れていきましょう♪

 

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