【デザイン制作現場のルール Vol.1】デザインの仕事の流れって?

こんにちは、ノアあべのハルカス校のきただです。
今日から【デザイン制作現場のルール】をスタート!第1回目の内容はこちらです。

デザインの仕事の流れって?

よく生徒の皆さんから聞かれるのが「仕事の流れ」。ワークフローと呼ばれる部分ですね。

紙媒体でも紙面によって異なりますが、大まかに言うと、「クライアント(発注者)」がいて、
デザインをデザイナー(制作会社や社内のインハウスデザイナー)に発注
します。

発注者からデザイナーへ仕事が依頼される図

他にも、制作する内容によって、編集者やディレクターがいたり、ライターやカメラマン、DTPオペレーターがいたり。外部スタッフにも協力してもらうことも多いです。

それぞれの仕事の役割があり、チームで一つの作品を作り上げていきます。
なので、コミュニケーションが大事になってきます(このあたりはまた別の機会に)。
だいたいの流れのイメージはこんな感じです↓

企画立案から印刷・納品までの流れの図

クライアントが企画立案し、何を目的にしているのか、ターゲットは誰なのかなど、コンセプトを決め、デザイナーと打ち合わせをします。
その後、デザイン案を複数作成し、クライアントにプレゼンして決定します。

デザイン案の制作では、すでに写真素材がある場合は、それを使いますし、ない場合は、イメージに近い写真素材(ダミー写真と呼んでいました)を使ってデザインしていきます。


案が決定したあと、本制作へ。
ダミー写真を使っている場合は、新しく撮影して、紙面に入れていきます。
デザイン案の時は、写真の切り抜きや調整はざっくりしているので、細かい調整を行い、仕上げていきます。

ちなみに、よく雑誌の著名人インタビューなどでは、全面に写真が敷かれた写真ありきのレイアウト紙面がありますが、それは、最初にダミー写真でデザインを決めて、それと同じ構図の写真を撮影して、後からはめ込んでいることが多いですね。

上司チェック、クライアントのチェックが終わったら、印刷会社に入稿します。

入稿後は、印刷会社が印刷を担当しますが、まだデザイナーの仕事は終わりません。
印刷会社から印刷した時のイメージ紙面(簡易プリンティング/カンプと呼んでいました)が出されるので、それをチェックしていきます。


文字や写真に間違いはないか、色味はデザインと同じ色がちゃんと印刷されているか。


1回目が「初校(しょこう)」
、その時に修正があれば、修正して再度「二校(にこう)」や「再校(さいこう)」として出してもらいます。だいたい「三校(さんこう)」くらいで終了します。
また、色だけをチェックする「色校(いろこう)」がある場合もあります。
紙面に間違いがないかを何度も何度もチェックします。

チェックする時、修正があれば必ず「赤ペン」で記入します。そういえば私が勤めていた1社目では太めの赤ペン、2社目では消える赤ペンを使っていましたね~会社によって違いますね。

最終、もう間違いはない!となったら、「校了(こうりょう)」となります。
最後の最後で修正が見つかって、印刷会社側で修正してもらう時、確実に修正されているかは時間的にもう見れない場合は、印刷会社側が「責任を持って校了する」という意味で「責了(せきりょう)」してもらいます。
そして、印刷されます!

印刷されている写真

何度も何度も、見飽きるくらい見て、間違いはないなと思っても、(どこかに間違いがあるんじゃ…)という気持ちになるので、ドキドキは納品されるまで続きます(笑)

 

校了後は、もう修正できないので、あとはもう納品を待つだけ。
完成物が納品された時は、「できたー!」という気持ちと、(正直見たくないな)という思いが混在していました。

 

制作会社では、デザインの仕事が何本も同時進行しているので、制作から納品まであっという間に過ぎますが、完成した喜びはひとしお♪
制作にまつわる過程を思い出して、わが子のようにかわいく思えちゃうもの。


いまIllustratorやPhotoshopを勉強されている方も、ぜひ作品づくりしてくださいね!
目的を持って制作することが、スキルの向上につながります。

 

完成したらぜひスタッフや先生に見せて、仕事の流れを体験してみましょう!
お待ちしています♪

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