「オウム返し」という単語を聞いたことはありますか?何となく聞いたことはあるけど…という方は、「言葉を繰り返すこと」というイメージが強いでしょう。もちろんその通りなのですが、「コミュニケーション」の手法として考えるともう少し考える必要があります。
今回の記事では、ただ言葉を繰り返すだけでなく、コミュニケーションの場において有効な「オウム返し」について解説していきます。ビジネスシーンにおいて、「オウム返し」をマスターすることは「会話力」を高めるために非常に有効と言えるでしょう。
また、「NGなオウム返し」についても解説していくので、普段じぶんがやってしまっていないか?という点においてもチェックしてみて下さいね。
目次
「オウム返し」の「オウム」はその名の通り、鳥の「オウム」を指します。動画やテレビなどで、オウムが飼い主の簡単な言葉を復唱するのを見たことはありませんか?オウムが仲間を確認するために、相手の言葉や鳴き声をまねすることから、「オウム返し」という言葉が生まれたと言われています。
子どもが1~3歳ぐらいでまだ発語が安定していない時に「オウム返し」をすることがあります。これはまだ言葉の理解が及ばず、とりあえず聞いた言葉を繰り返している、というイメージですね。子どもの「なんで?」の気持ちが頻繁に「オウム返し」として現れることがあるようです。今回の記事では、あくまでもビジネスシーンのコミュニケーションで使われる「オウム返し」に関して解説させて頂きますね。
コミュニケーションの場で「オウム返し」は、「相槌」として使われます。「相槌」とは相手と会話している時に挟む言葉のことを指しますが、「オウム返し」はその意味の通り、相手の言葉を繰り返すことです。この「相手の言葉を繰り返す」ことを、漠然と行うのではなく場面に合った使い方をする事によって、円滑なコミュニケーションを図ることが出来ます。
noaでは「相槌」の使い方や、会話が続く方法を知ることも出来て、「オウム返し」トレーニングも学べる「対話力養成講座」というコミュニケーションに特化した講座もご用意しています。
コミュニケーションにおいて、「聞き上手」な人が居ると非常に場がスムーズに進みます。「聞き上手」はただ話を聞くだけでなく、「相槌」を適切に使っていて、「オウム返し」の使い方も上手です。「この人話しやすいな」と感じる人はうまく話を聞き出すスキルを身に付けていて、「オウム返し」の使い方も上手いはずなので注意して相手の「相槌」に着目してみるのもいいかもしれませんね。
「オウム返し」の使い方が上手いとなぜ「聞き上手」?と思われるかもしれません。聞き上手の人は、「傾聴」と「共感」をうまく使います。
「オウム返し」は相手の話したことを繰り返すので、「傾聴」の効果も「共感」の効果もあります。そのため、「オウム返し」をうまく使う事が出来る人は「聞き上手」と言えますね。
「オウム返し」の便利な使い方として、「相手の言ったことが確認できる」という事があります。ちょっと聞き取りにくかったことや、聞きなれない事があった場合、サッとオウム返しすると効果的です。
といった感じで話の要点をサッとオウム返しすると、相手も「話を聞いてるんだな」と感じますし、わかり難い点を確認することが出来ます。もし、オウム返しの内容が間違っていればすぐ訂正もしてもらえますし、話の内容を聞き流しがちな方はうまく「オウム返し」を使うと良いでしょう。
ここまで解説した「オウム返し」ですが、「繰り返し」をすればいいんだ!と勘違いしてしまうと非常に問題があります。「オウム返し」にもNGな使い方があり、使い方を間違えてしまうと相手に不快な思いをさせてしまいます。
コミュニケーションの場において有効な「オウム返し」ではありますが、間違った使い方をしてしまうと一気に場を荒らしてしまう可能性があるので、注意して使用すべきポイントを解説していきましょう。
「オウム返し」も、何回も繰り返してしまうのはNGです。相手が話すたびに同じ言葉を繰り返す、というのも話している側は不快に思ってしまいます。通常の「相槌」に加え、適切な場所で「オウム返し」を使う事によってオウム返しの効果もUPするでしょう。
もちろん、聞き取れなかったときにオウム返しをするのは良い事ですが、あまりにも何度もオウム返しで聞き取ろうとするのも相手が「本当に聞いてるの?」と思ってしまうので、素直に「もう一度よろしいですか?」と伝えるが良いですね。
悩みを聞いている時など、話している側がネガティブなワードを話すことがあります。そんな時、ピンポイントにそのネガティブなワードを繰り返すのは、相手が不快に思ってしまう事があるので気をつけましょう。例として次のような場面があります。
この場合は「失敗」というネガティブなワードに着目してしまっているので、相手としては「失敗した」という所を強調されてしまい嫌な思いをしてしまいます。先ほどの場面でオウム返しをするとすれば、
といった、相手が話したい内容の方に着目すると、相手も話しやすくなるでしょう。
これは「オウム返し」に限らず、「相槌」をする際にも気を付けたいポイントですが、相手の話の途中で「オウム返し」をしてしまうのは相手が話しにくくなってしまいます。なかなか「相槌」のタイミングは難しいですが、あくまでも「相手の話を聞きながらする」のが重要となるので、相手の話を中断してまで「相槌」を挟もうとしないように注意しましょう。
ここまでの解説で、「オウム返し」はコミュニケーションに有効と感じられた方もいれば、「ちょっとうまく使えそうにない…」と感じられた方もいるでしょう。「オウム返し」はマスターすれば「聞き上手」になれるという説明もさせて頂きましたが、マスターするためには注意すべきポイントもあります。
先ほど「NGなオウム返し」について解説させて頂きましたが、その「NGな使い方」に注意して、うまくオウム返しを使えるようになることがポイントとなります。もちろん、それ以外にも注意すべきポイントがありますが、まずは「NGな使い方」をしないように注意しましょう。
ビジネスシーンで有効な「オウム返し」の使い方も知りたい、という方は、先ほどおススメした「対話力養成講座」を含む「ビジネススタンダードコース」でビジネスマナーも含めた学習をするのが効率が良いのでおススメです。
会話をしていて、相手が自分の反応を気にしているけれどうまく返すことが出来ない…という事はありませんか?そんな時、「オウム返し」をマスターしていれば、うまく会話をつなぐことが出来るようになって、「会話が続く」ようになります。
会話がうまく出来ない方だと、「相槌」もうまく出来ず、ワンパターンになりがちです。ただ曖昧な「相槌」で会話をつなぐよりも、うまく「オウム返し」を使いこなしてスムーズな会話が出来るようになると良いですね。
今回の記事では「オウム返しはコミュニケーションで有効か?」という事について解説しました。記事を読んで、「有効なのはわかったけれど、実際にオウム返しを使うポイントをもっと知りたい!」と感じた方もいるかもしれませんね。
しかし、「コミュニケーション」について学ぼうとしても、書籍やネット記事などから学ぶのには限界があります。特に、「会話」に関しては文字から学ぶよりも実際に「会話」をして学ぶのが一番身につきやすいです。そこで、プロから実践的な「コミュニケーション」を学ぶのを強くおススメします。
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