VUCAとは、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語で、技術革新や市場の変化がこれまでにないスピードで巻き起こる時代を意味します。そのような時代の変化に対応していこうと、今、新しいスキルを習得していくリスキリング(学び直し)がビジネスマンに普及しています。今回は人気の分野や学び方など、最近のリスキリング事情についてご紹介していきます。
広い分野にわたって展開されているリスキリング。その中でも、今、人気の分野とその理由についてご紹介します。
企業のDX化推進に伴い、ITスキルを持つ人材の需要は高く、関連スキルのリスキリング講座も企業・個人の双方から人気があります。例えばプログラミングはITスキルの代表的なものですが、その習得によりロジカルシンキングや課題解決能力などにも役立つと言われています。プログラミング言語には数多くの種類があるため、どのような業種で生かしていきたいのかよく検討しましょう。プログラミングと同様に注目されているのが、データ分析です。収集したデータを整理・加工し、数値から情報を読み取って活用するデータ分析は、膨大なデータを取り扱う近年、これからのビジネスには必須スキルです。データ分析を学ぶことで、客観的な事実にもとづいた思考が身につき、後にご紹介するデジタルマーケティングにも活用できます。
また、DX化に伴うリスクに対応できる情報セキュリティも企業から人気のスキルです。
コミュニケーションスキルはチームのメンバーとの円滑な業務の推進や、良好な人間関係の構築には欠かせません。管理職やリーダーにとって必須のスキルであることはもちろん、テレワークや在宅ワークといった働き方の多様化により、誰しもが常に磨いていくことが求められるスキルです。中でもプロジェクトリーダー向けのマネジメント力を鍛える講座やロジカルコミュニケーションなどが学べる講座が注目されています。また、コミュニケーションに関連して、グローバル化が浸透した今もなお語学は根強い支持があります。
マーケティングの中でも、SNSやメール、インターネットを活用したデジタルマーケティングは特に注目されています。デジタルマーケティングを学ぶことで顧客心理を理解し、どのように商品やサービスを売れば良いのかを分析する力が養われます。また、顧客に伝える方法を学習するコンテンツもあるので、総合的にデジタルマーケティングのスキルアップを目指すのがおすすめです。
個人でのデジタルへの移行は急速なものの、業種によっては対面での営業が中心であったり、オンラインでのセールス方法を模索中の企業も多くあります。デジタルマーケティングのスキルを持つ人材への需要は今後さらに高まると言えるでしょう。
忙しいビジネスマンの間でもっとも支持されているリスキリングの形態が、時間の制約を受けずコストも抑えることができるオンライン学習です。
その中でも「マイクロラーニング」という、ひとつ数分程度の小さな単位でコンテンツが構成されている学習法が注目されています。
それぞれのコンテンツが数分程度で構成されているので、通勤時間や少しの隙間時間で柔軟に進められる点。そして、短いコンテンツがゆえに、特にスキルを習得したい分野や苦手分野など学習範囲を絞って繰り返し学ぶことができる点。また、教材の改訂が行いやすく常に新しい情報を学ぶことができるのも、変化の激しいこの時代、学習者にとって大きな魅力となっています。
いかがでしたでしょうか。どのようなスキルが今、社会から求められているのか、リスキリングの最新トレンドから読み取ることができたのではないでしょうか。
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経済産業省採択「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」