
「業務量が多すぎて、何から手をつけていいか分からない…」「会議中に発言しても、上司や同僚になかなか上手く伝わらない…」「文章をまとめるのが苦手でメールの返信に時間がかかってしまう…」ビジネスシーンでよくあるこうした悩みの多くは、情報をうまく整理できていないことが原因です。そんなときに役立つのが、「ロジカルシンキング(論理的思考)」。 物事を筋道立てて整理し、矛盾なく結論を導き出すことができる思考法は、今や企業も注目するビジネススキルのひとつです。今回は、このロジカルシンキングについてご紹介します。

ロジカルシンキングは、複雑な問題を小さな要素に分解し、ひとつひとつの事柄について丁寧に整理、解決策を導いていく手法です。自身の直感や感覚ではなく、事実やデータに基づいて論理的な結論を出していくことが大きな特徴です。これらのスキルを身につけることで、得られるメリットの一部を紹介します。
課題を構造的に整理するスキルを習得することで、複雑な案件や予期せぬトラブルにも対応できるようになります。
例えば、複数の部署にまたがるプロジェクトにおいて新商品の納期遅れが発生したとします。そういった場合でも、商品の企画から販売までの工程を細分化し、分析することで、どの段階で問題が発生したのかを速やかに突き止めることが可能になります。また、さまざまな視点から物事を俯瞰して見る力を育てることは、課題の本質を捉え、具体的な改善策を見つけるきっかけにもなるでしょう。
コミュニケーションにおいても、ロジカルシンキングを学ぶことは「話す力」「聴く力」の両方のスキルを磨くことになります。自分の考えを相手に論理的に伝える力は「話す力」を、そして話の要点を整理する力は「聴く力」を大きく伸ばすことに繋がるからです。
例えば、社内でプレゼンテーションを行う際にも、「なぜその企画を立案したのか」を、相手に十分説明できるように、アイデアが生まれた背景や市場の状況など客観的なデータを基に話せるようになるでしょう。また、質問を受けた際にも、発言の意図を的確にくみ取ることで、的を得たやり取りが可能になり、より建設的な意見交換をすることができます。

いかがでしたでしょうか。今回は、ロジカルシンキングとは何か、そしてロジカルシンキングを身につけた際のメリットについて紹介しました。ロジカルシンキングは独学でも学ぶことができますが、体系的に学ぶことで、より効率的に実践へと繋げることができます。
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次回のコラムでは、具体的なロジカルシンキングの実践方法についてお届けします。
「考えがまとまらない…」を解消!3日間で学ぶ【ロジカルシンキング講座】