ブロックチェーン技術(改ざんが極めて難しい分散型のデータベース)を使って、さまざまな体験や行動を経済価値に変えていく「X to earn」。これからのインターネットのカタチであるWeb3.0で登場したサービスで、近年世界中で注目を集めています。今回は、その「X to earn」のひとつ、「Learn to earn」についてご紹介していきます。人生100年時代と言われる現代において、私達は常に新しいスキル習得が求められています。Learn to earn はブロックチェーン技術を用いて、あなただけの学びの記録を蓄積し、またポイントの付与等でモチベーションの維持にも効果的な仕組みです。
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ここでは具体的に、X to earn、そしてLearn to earn についてご説明します。
X to earn とは、簡単に言うと、さまざまな体験や行動を経済価値に変えていくことで、「X」には「Move(動く)」や「Play(遊ぶ)」「Sleep(眠る)」など実に多様な言葉が入ります。Web3.0システムと連携し、動いたり、遊んだり、眠ったりといった行動や体験を行うことで、その成果に応じたポイントがユーザーに付与される仕組みです。報酬として得たポイントはNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)(※)から経済価値(日本円)に変換が可能で、ユーザーが本来の目標を達成しながら、収益を得られるという点で人気を博しています。例えば、健康志向の高まりから注目を浴びるMove to earn。Move、つまり移動した(歩いた)距離や運動を行った時間に応じてポイント(報酬)が得られます。健康維持という目標達成を主軸におきながら、同時に報酬が得られるのです。
(※)NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)は、ブロックチェーン技術をもとに作られた非代替の特徴を持つデジタルデータのこと。
冒頭でもお話ししたように、生涯学習や職業能力の再開発「学び直し(リスキリング)」が求められている中、注目を集めているのが、Learn to earn です。Move to earn 等と同様に、学習成果や体験そのものを報酬に変えられるので、「モチベーション高く学習を続けられる」と高い評価を得ています。例えば英語の学習アプリでは、英単語や文法問題を解くことで報酬を得られるものがあります。その他にも、Web3.0の仕組みに関する記事を読んで報酬を得ることができるサービスや、仮想通貨・ブロックチェーン技術などを学び、クイズに答えることで報酬を得られるものなどがあります。
・Learn to earn で英語を学ぶプラットフォーム「LetMeSpeak」https://letmespeak.org/
・Learn to earn で仮想通貨・ブロックチェーンなどの用語を学ぶことのできるオンライン学習サイト「PoL」https://pol.techtec.world/
学びの成果によって報酬を得ることのできる「新しい学びのカタチ」Learn to earn ですが、無料で始められるものや、初期費用や課金が必要なものもあります。ご自身の使い方に合うサービスを選ぶようにしましょう。また、Learn to earn では、学習の成果にもよりますが、あまり多くを稼ぐことは期待できないのが現状のようです。しかし、これまで自身のインプットで終わっていた経験や学びそのものが資産になるという点において画期的な学習法と言えるでしょう。
Learn to earn のさらに大きな特徴としては、ブロックチェーン技術を使って、学んだ記録が蓄積されていく点にあります。生涯に渡って、これらの記録を自身のキャリアとし就職や転職活動に活用できることこそが、Learn to earn が今後も成長していく分野であるといわれる理由です。
資格とキャリアのスクールnoaでも、これからの社会で活躍する皆さんにブロックチェーン技術に対する知識や、この分野に関するリテラシーを身につけて欲しい。そしてWeb3.0の世界観を実際に肌で体験いただきたいという想いで、Learn to earn の実証実験に参加してきました。また、当スクールを運営する株式会社ワークアカデミーは、Learn to earn を実現した、キャリア形成を支援する学びのプラットフォーム「noa+ connect(ノアプラスコネクト)」の運用を開始しました。さまざまな企業や教育機関との連携により、実践的なスキルと知識を身につける機会を提供しています。あなたも「noa+ connect」で、スキルを磨いてみてはいかがでしょうか。
・当スクールが参画したLearn to earn の取り組みについて
・学生、社会人のキャリア形成を支援する学びのプラットフォーム「noa+ connect」