Z世代と呼ばれる若者達が、新入社員として社会人の仲間入りを果たす時期になりました。今回は、そのような令和における新入社員の特徴を上手く理解し、その力を最大限に発揮してもらうよう取り組まれている「新入社員研修」について紹介させていただきます。
先ほど登場したZ世代という言葉は、もとはアメリカで使われていた世代の分類を示す言葉で、1990年代後半~2010年代序盤に生まれた世代を指します。また、彼らは生まれた時からインターネットやデジタル機器がある社会で育っており、デジタルネイティブ世代とも呼ばれます。
そのような環境の中で育ってきた彼らは、スマートフォンやSNSを日頃から利用し、インターネットを使った情報収集に長けています。自分達にとって「必要な情報」と「そうでない情報」を上手に取捨選択することができるスキルが身についているようです。また、それと同時にタイムパフォーマンスにも非常に敏感で、何よりも効率を重視する傾向にあります。
この効率は何も時間を無駄にしたくないということだけにとどまりません。コミュニケーションにおいても、彼らは相手の反発や不信などを極端に嫌がります。つまり先の見えない展開が苦手なのです。ですので、彼らは何よりも空気を読むことを優先させ、言いたいことは心の内にしまっておくことも多いようです。
このような特徴を持つZ世代ですが、コロナ禍真っ只中に学生生活を送っていたこともあり、企業で行われるインターンシップやアルバイトなど活動を制限されてきました。その結果、社会人との接点や、リアルなコミュニケーションを学ぶ機会が少なく実践の場に不慣れな傾向があるようです。そのような新入社員に向けて人気の研修が、主体的に参加することのできる「楽しみながら学ぶ」研修です。
今のトレンドは、新入社員が楽しみながら学ぶというものです。その一例が「マナーファイト」という研修。実際のビジネスシーンをイメージし電話応対や名刺交換など社会人スキルを学んでいくのですが、「マナーファイト」では、ビジネスマナーを「間違い探し」というクイズ形式で楽しく学ぶことができます。具体的には2チームに分かれ各チームで間違いのあるビジネスマナーを動画で撮影。動画を見て相手のチームの間違ったマナーを指摘するというゲームです。動画というZ世代と親和性の高いコンテンツを取り入れているのも、この研修のポイントです。
また、対面でのコミュニケーションを苦手とするZ世代には、「報告・連絡・相談」を主体的に行えるようになるためのスキルを学ぶ研修や、相手の表情・反応が読み取りづらく対面よりもさらに難易度が上がると言われるWEB会議でのコミュニケーション術。さらには、社会人としてSNSを利用する際の注意点やメール、チャットの利用マナーなども人気の研修です。いずれも目的に応じて楽しく学べるように多くの研修が工夫されています。
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した研修は、たくさんある新人研修の中のほんの一部です。これまでの世代とはまた違った社会背景や教育を受けて育ってきたZ世代。彼らの特徴を理解した上でぜひ社会で活躍してもらいたいものですね。
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