Excel VBAのスキルを証明する。「Excel VBAベーシック」「Excel VBAスタンダード」とは

以前のコラムでご紹介したExcel VBA。仕事を効率よく、ミスなく遂行できるという点で、すべてのビジネスパーソンにとって「あったらとても便利なスキル」と言えるでしょう。
今回は、Excel VBAに興味を持った皆さんに、勉強をスタートするならぜひ目指していただきたい、株式会社オデッセイコミュニケーションズが実施する2つの資格、「Excel VBAベーシック」「Excel VBAスタンダード」についてご紹介していきます。

Excel VBA ベーシックの資格とは

まずは、プログラミング初心者でも挑戦しやすく、VBAの基礎を学ぶことができる「Excel VBAベーシック」について見ていきましょう。

 Excel VBAベーシックで学ぶこと

ベーシックの試験対策では、Excelで行う操作をVBAコードとして自動で記録できる「マクロの記録」機能を学びます。たとえば、以前のコラムで紹介した請求書や見積書の作成、毎月の売上データの集計、複数の宛先へのメール一括送信など、日々発生する業務をボタンひとつで自動化できるのがマクロの役割です。(※マクロとは、通常Excelで行う手動の作業を、自動的に再現することができる機能です)

さらに、VBA専用の画面(VBE)を開いてコードを書く場所を覚えたり、実際に基本的な命令文の書き方にも触れていきます。マクロの中に書かれたコードを見て理解できるか、自分で簡単なコードが書けるかといった所がポイントとなります。

特に「変数」「条件分岐」「繰り返し処理」といった、マクロの基本となる考え方を理解しているかが問われます。たとえば、点数や金額などといったデータを一時的に保存して使う「変数」、条件によって処理を分けていく「条件分岐」、同じ作業を何度も繰り返す「繰り返し処理」など、実務でも頻繁に使われるものが試験によく出題されます。つまり、 Excel VBAベーシックでは、VBAの全体像に触れながら、マクロを自分の手で扱える基礎的なスキルが問われます。

Excel VBA スタンダードの資格とは

Excel VBAの基礎を身につけた方が次に目指せるのが「Excel VBAスタンダード」です。ベーシックで学んだ内容を前提として、より実務に近い、応用的なマクロの活用方法を習得していきます。

Excel VBAスタンダードで学ぶこと

基礎的な内容から一歩進んだスタンダードでは、より複雑なマクロや大量のデータを扱う処理、そして現場で役立つ柔軟なプログラム作成について学びます。
たとえば、複数のシートやブックをまたいだ処理、ユーザーの入力や選択に応じて動きを変えるような仕組み、さらには入力フォームを作成し、誰でも使いやすいツールを自作できる力も養います。実際の業務課題を自動化で解決できるレベルを目指します。

試験では、Excel VBAの基本文法を理解した上で、より高度な処理ができるかどうかが判断されます。たとえば特定のデータを見つけ出す「検索」や、条件を指定した上で必要なデータだけを抽出する「オートフィルター」、データを昇順や降順など指定した順に整える「並べ替え」、表形式のデータを効率よく管理・分析するための「テーブル操作」など、実務で頻出するデータ処理が求められます。また、マクロを扱う中で予期せぬエラーが発生した場合の対策(エラーハンドリング)の知識も問われます。

資格取得を目指すには

職場での作業効率アップはもちろん、転職やキャリアアップを考える上でも、実用的なスキルの証明として資格を取得することは大きなアピール材料になります。皆さんもぜひ目指してみてはいかがでしょうか。
初めてVBAを学ぶ方は、まずはベーシックからの受験が安心です。基礎からじっくり学び、自分でコードを書いたり、マクロを使いこなせるようになってきたら、スタンダードに挑戦してみましょう。

資格とキャリアのスクールnoaでは、これら2つの資格取得を目指すことのできる講座があります。ご自身のライフスタイルに合わせて、自宅にいながら講座を受講することのできるWEB対面指導、教室での直接受講を受けることのできる対面指導など、皆さんに合った学び方も選択できます。ぜひお気軽にお問合せください。