エクセルでの見積書の作り方!テンプレート活用で初心者でも10分で!

受注者にとって発注するかどうかの判断材料になるのが見積書。契約の有無を左右する大切な書類だからこそ、わかりやすく見やすいものを提示して、お客様の心をくすぐりたいですよね。

エクセルは、見積書作りに最適です。税抜、消費税、総額の計算から、発行日の入力まで。電卓を叩かなくても、自動で計算してくれるのでミスを防げます。そしてなにより、自分の目的に沿った見積書を作れるのが特長です。簡単な操作で時間もかかりません。一目見ていいなと思う、お客様の心を掴む見積書を作りませんか?

初心者でも見積書が無料で作れる!エクセルの便利なテンプレート

いきなり白紙の状態から見積書の形を考えて作るのは難しいですし、時間も掛かります。そこで、簡単ですぐにできる、エクセルの「テンプレート」機能をご紹介します。

「テンプレート」とは雛形・定型文のこと

エクセルの機能には、Microsoftが提供する「office.com テンプレート」が備わっています。その中には見積書をはじめ、スケジュールやチェックリスト、請求書など、ビジネスに適した雛形・定型文がたくさんあります。シンプルな書類が多いですが、無料でダウンロードできるので、かなり活用できます。

エクセル新規作成の画面

【簡単】10分で作成!エクセルの見積書

『office.com テンプレート』の見積書をダウンロードします。見積書以外のテンプレートも同じ方法でダウンロードできます。

  1. ファイル>新規作成>「office.comでテンプレートを検索」のボックスに『見積書』と入力>「→」をクリックして検索
  2. 見積書と入力

  3. 見積書のテンプレートが表示されます。ここでは見本として、『見積書2 Excel』を選択し、「ダウンロード」ボタンをクリックします。
  4. ダウンロードクリック

  5. ダウンロードした見積書が表示されます!

見積書の表示

【エクセルでの見積書作りの利点:①】カレンダー不要!

関数の「=TODAY()」がテンプレートに入っているので便利です。見積書作りで起こりがちなミスは発行日の記入、入力漏れ。急いでいる時ほど忘れやすい、日付が自動で入力されるのはかなりありがたいです。

TODAY関数

また、この『見積書2 Excel』では、なんと発行日にプラスして『本見積書有効期限』まで自動計算してくれる優れもの! こちらではfx=I1+31(発行日+31日)となっていますが、有効期限を変更したい時は末尾の数字(31)を好きな日付に変更すれば変えることができます。

有効期限の自動計算

【エクセルでの見積書作りの利点:②】電卓の出番なし!

数式が入っているので自分で計算をする必要がなく、計算ミスの心配がありません! 他にも様々な関数が入っているエクセルは、計算書作りに適しています。

見積書の作り方は簡単!入力するだけ

  1. まずは「商品番号・商品名」、「数量」、「単価」を入力します。(※名称変更も可能)
  2. サンプルの表

  3. 合計金額、総額も同時に自動計算されます!

自動計算

※【注意点】合計欄の消費税は以前のものになっているので変更の必要があります。

消費税率変更

数式は消えないように保護もできます

テンプレートの数式を消してしまうと自動計算ができなくなるので、使いはじめる前に保護することをおすすめします。

  1. 「保護をかけたくない箇所」をドラッグして選択します。
  2. 範囲選択

  3. 右クリック>セルの書式設定(F)>「保護」を選択>ロックのチェックを外す>「OK」
  4. 保護を選択

  5. 校閲>シートの保護>パスワードの入力>「OK」
  6. パスワードの入力

  7. 保護できました!①以外は入力できないようになります。

保護完了画面

※校閲>シートの保護をクリックすると簡単に解除できます。

シートの保護の解除

エクセルの見積書作りはアレンジも可能!

様々なアレンジができますが、ここでは「総額」をもっとわかりやすく、上部にも入れたいと思います。

  1. 現在は『本見積書有効期限』が入っていますが、『総額』に変更したいと思います。記載されている文言も変更します。
  2. 総額に変更

  3. 現在は有効期限が入っていますが、キーボードの「BackSpace」を押して消します。
  4. 有効期限の削除

  5. 消して空っぽになった「fx」のボックスの中に「=」を入力し、『総額』の金額をクリック。「fx」のボックスに数式が表示されたら、キーボードの「Enter」を入力します。
  6. 総額の自動反映

  7. 総額が表示されました。

総額表示

エクセルを使って魅力的な見積書を作ろう!

ネットで検索すると、様々な見積書ソフトがヒットします。最初から雛形があり、運用できるソフトは便利です。しかし、見積書ソフトの残念な点は「この項目はいらないんだよな…」、「こんな項目が欲しいんだけど…」という細かな応用が利かないことです。

その点、エクセルはいらない項目を削除したり、増やしたり、デザインを変えることもできます。様々な可能性が備わったエクセルは、長い目で必ず業務改善に繋がります。ぜひ活用して、あなたにしか作れない魅力的な見積書作りを目指してください。

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指でOKマークを作っている女性